明日の自分へ

高校教員です。朝か夕方に、ほぼ毎日なにか書きます。

子どもの“未来の”ためにできる事とは

教員採用試験の勉強をしているのですが、残念ながら僕はそんなずーーーーっと勉強し続けられるほど集中力が続く人間ではありません。人間の集中力の限界は〇分といろんなところで言われていますが、つまりそもそも人間の集中力なんて大したことないんだよって言う事ですよね。

 

だから、採用試験の勉強ももちろんしますが、気分転換とか休憩とかいう感じで本を読んでいます。

 

「何を読もうかな・・・」とぼーっと自分の部屋の本棚を見ていると、この本が目に飛び込んできました。

 

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人生100年時代を生き抜く子を育てる! 個別最適化の教育 西川 純 https://www.amazon.co.jp/dp/4313653880/ref=cm_sw_r_tw_dp_KKFVY2JM0861KXBVCV51

 

目に飛び込んできたとは言ったものの、なぜ今この本が気になったのかはよくわかっていません。でも、なんとなく教員になった今だからこそ読んどいた方がいいんだろうなという直感がありましたので、改めて読んでみました。

 

 

 

新任とはいえ、僕は現場で大きく2つのことを経営しています(しているつもりです)。

 

1つは体育科の授業。教育補助員の先生がいらっしゃるとはいえ、体育の教員は学校に僕しかいないので、もちろん体育主任です。体育の教育をつかさどっています。

 

2つ目は野球部。野球部は顧問が2人、外部コーチが1人と3人で運営しているのですが、僕が主顧問としてやらせていただいています。まぁ、こちらに関してはこれからどんどん部活動が外部に移行しているであろう(と信じている)という事なので、そうなった際に重要な人材となる外部コーチの方をできるだけ主にして運営しています。

 

とはいえ、その方が平日の部活動に来られるかと言われればそうではないので、「今週は○○な練習をしてください」という方針を受けて1週間の部活動を運営しています。

 

 

さて、この2つでどういった運営をしていこうかという所なんですが、やはり『学び合い』の考え方の下で運営しています(まぁ、『学び合い』という名前は出していませんが)。だって、それが一番子どもの今や将来にとって幸せになれるんやし、しかも自分もそこそこ楽できる。要するにwin-winなんですね。

 

「君たちにこういう能力をつけてほしい」

「将来こういう社会になるんだよ」

「先生が一斉にみんなに教える授業で、全員にできるようにさせるという自信は申し訳ないんですがないです。でも、みんなで協力したら全員出来るようになる可能性はあるよね?」

「練習も試合も自分たちで考えて行動した方が、絶対将来のためになるし、自分で考えてプレーできるチームの方が強いよね?」

 

そんな話をしながらできるだけ子どもたちに課題を解決してもらえるような授業をしています。

 

 

 

先ほど紹介した本は、なぜこんな事をするべきなのかというところが書いてあり、僕にとっては改めて自分がやっていることに自信を持つことができる本でした。

 

 

今と照らし合わせて一番気になっているのは、特別支援学級に通っている子の存在。

 

多くの時間は交流学級(通常学級)で暮らすのですが、主要3教科や生活単元の時間はやはり特別支援学級で受けることになります。僕が授業をしている数学の授業なんかはマンツーマンでの授業です。

 

確かに、こうすることによって子どもの特性や能力に合わせた授業をすることができるのですが、それよりも気になるのは、その時間はクラスの子どもと引き離されてしまっているという事です。

 

この本にも書かれていましたが、特別支援の就労者を受け入れている企業の方が必要としている能力は、「漢字が書ける事」でも「計算ができる事」でもなく「人とのコミュニケーションが取れる事」です。例え苦手な事があったとしても、「その人にできる仕事をやってもらうだけです」とおっしゃっているそうです。

 

でも、マンツーマンで授業をするというと、その真逆の事をしてしまっているなと感じてしまいます。

 

「合理的な配慮」という言葉が一般化されましたが、現在の子どもにとって合理的な配慮をすべきなのか、子どもの未来にとって合理的な教育をすべきなのか。その辺りを考えさせられました。

 

 

とはいえ、まだまだ新任1年目の新米教員。そういった事を職場で偉そうに言える立場でないことも重々承知しているので、今僕が子どもの“未来の”ためにできる事を精いっぱいやります。

今年もエントリーシートをいろんな人に見てもらっています。

GWの部活動が終了。明日からやっと休みです。とはいっても、明後日には次の大会の抽選会に赴かないとなんですが。

 

さて、教員採用試験の時期になりました。絶賛出願期間で、エントリーシートの内容も公開されましたので、必死に書いています。

 

結局エントリーシートの質問内容は去年と一緒なんですが、もちろん去年の自分と今年の自分は違う人間ですので、またゼロから書こうと思いました。

 

自分の長所って何やろう。志望動機ってなんやろう。それを相手に伝えるためにはどんな書き方したらいいやろう。相手はどんな人材を求めてるんやろう。

 

そんな事を考えながら書いています。

 

でも、やはり僕だけで考えて、僕が満足したものを書けたとしても、評価するのは僕ではないのです。だから、去年もやったのですが、とにかくいろんな人に見ていただいています。

 

すると、やっぱりいろんな角度から意見をいただくことができます。こう言った方が審査員からは好印象だよとか、もうちょっとこういった視点を入れてみたらいいかもよとか。

 

そうやって自分のエントリーシートを推敲しまくり、だいぶ完成度の高いものに仕上がってきていると思います。

 

本当に感謝です、、、。

 

感謝を示すために必要なのはやはり結果。絶対合格する。

最近のニュースは無駄な情報が多すぎる

日本の時事問題等について情報を集めておこうと思い、朝はニュース番組を見るようにしていたのですが、どうもいらない情報が多い。もちろん、ニュース番組というぐらいだから報道についても放送されているのですがその分量は少なく、多くの時間が「エンタメ」とか「今流行り○○」とかそういったものについてのコーナーです。

 

若い世代の視聴率を上げようってことなんかな?多くの人にひっかかるコンテンツを取り上げようってことかな?

 

確かに流行りについて敏感になる事も必要になるかもしれませんが、僕はそんな流行りのことなんかよりも自分の趣味について深く知れればそれでいいです。昨日のプロ野球はどこが勝ったとか、新人の〇〇がホームランを打ったとか、あのロックバンドが新しい曲を出したとか。

 

でも、自分のマニアックな趣味の情報になればなるほど、もちろん朝のニュースで放送される可能性は低くなります。だってマニアックなんだから。

 

まぁ趣味の話は置いておいて、そんな事よりももっと世の中の情勢がどうなっているかとかそういった話をニュースで見たいのに、なかなか最近のニュース番組では流してくれません。

 

そんな朝のニュースを見限り、僕はYoutbeというツールに頼ることにしました。最近よく見ているのは、ANNのニュースチャンネルのライブ動画です。

 

youtu.be

 

この動画は無駄な情報がほとんどなく、世の中の話題を取り上げて解説してくれるまさに"ニュース"チャンネルです。欲しい情報だけを取り上げてくれるため、いらない情報に無駄な時間や自分の脳の容量をを割く必要がありません。

 

こうして自分のニーズに応じて求めているものをネットでは簡単に見つけることができる時代になりました。全員が同じ時間に同じものを見る地上波にもいいところはあると思いますが、脱工業化社会の今の時代に合っているのは圧倒的にネットコンテンツだろうなと思います。

 

家電の3種の神器と呼ばれていた「白黒テレビは」、3Cと呼ばれる一つである「カラーテレビ」に代わり、現代では「4K/8Kテレビ」が多くの家庭で普及するようになりました。

 

でも、もはやテレビという概念時代が揺らいでいる時代になったんですね。

 

 

※ANNのニュースチャンネル以外にもっといいチャンネルがあるよというのを知ってるからはぜひ教えていただきたいです!!

 

知識は使わないと身に着けていないのと一緒

「今日は○○なんてことがあって・・・」と偉そうに毎日ブログに書いているわけですが、まだ僕は教員採用試験に受かっていません。だから、先生とはいっても”教諭”ではなく”講師”なんです。

 

先日初任給が入りましたが、「正規職員やったら級が1つ上やからもうちょっと給料よかったんやろうな、、、」と初任給をもらっておいてなんと偉そうな感想。とはいえやはり悔しい。絶対次受かろう。

 

という事で、教員採用試験の勉強に日々取り組んでいる所です。

 

僕が受けようと思っている神戸市は、専門教養の配点がめっぽう高いので、体育の専門教養を重点的にやっています。

 

去年まではただ覚えるだけだたのですが、今年は勉強している事を実践しています。

 

理論と実践がつながる事で、知識が自分のものになっている感覚があります、

 

大学院の実践でも、「理論と実践の往還」という授業を受けていたのですが、知識を学ぶだけではその知識は身に着けていないのと一緒ですし、理論なしで実践し続けることも生産的ではありません。

 

やはり、身に着けた知識は実践することで自分の力になります。

 

今、体つくり運動の単元をやっているのですが、まさに体つくり運動の所を勉強すると「あぁ、そういうことだったのか」ということが結構あります。

 

知識は使わないと身に着けていないのと一緒。

 

理論と実践をしっかりと往還して、身につけた知識は自分のものにしていこう。

仕事の多くの時間はどうやら探し物に使っているらしい

この本を読みました。

 

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「残業しないチーム」と「残業だらけチーム」の習慣 石川 和男 https://www.amazon.co.jp/dp/B07D37VP3G/ref=cm_sw_r_tw_dp_XBEZPAAR1M8J07FVQS01

 

 

どうすれば効率よく仕事ができるのか、どうしたら残業を減らせるのか。これは、教員生活において非常に重要だと考えています。

 

この本に書いてあった印象的な内容として、仕事において「何かを探している時間」についてのデータがあります。

 

日本人は、仕事において1日平均36分何かを探しているそうです。必要な書類、データ、ファイルなど。多くの時間を探し物に充てているそうです。

 

1日36分という事は、1週間で180分、1か月で1080分、1年間で13140分、つまり1年間で約まる10日分程度の探し物をしているという計算になります。探し物を減らすというのは、効率よく仕事をする上で非常に大切な事のようです。

 

 

僕も、勤務をしている中で心当たりがあります。

 

「部活動に必要な書類どこやっけ・・・」

「次の体育のために作ったプリントどこにやったっけ・・・」

 

さらには

 

「何か忘れている仕事は無いか・・・」

 

そうやって探し物に時間を使ってしまっていることがありました。

 

 

その、探している時間で何かできます。

 

「忘れている仕事は無いか・・・」については、忘れてしまうぐらいの仕事なんてそんなに重要な仕事である可能性は低いです。ってか僕の場合、期日があって忘れてはいけない仕事付箋に書いて机の隅に貼っています。だから、やらないといけないだいたいの仕事はそこを見ればわかるんです。

 

できるだけ効率よく動いて仕事を減らしたい。その時間で教材研究をしたり、早く帰って勉強をしたり、他の先生方の仕事を手伝った方が何かを探すよりよっぽど生産的です。

 

 

まだまだ僕の働き方の中で、非生産的なところは多いと思います。勤務をしながら意識的に見つけ出して、効率的な働き方ができればと思います。

年齢の離れた先生方とうまく付き合うスキルを身に着けることができたワケ

先生になってから2週間が経ちました。職場の先生方や生徒にも恵まれ、楽しく働くことができています。職場を楽しめている要因としては、やはり同僚との関係をうまく築けていることが一番大きいと思います。特に、年齢の離れた方と仲良くさせていただけていることが大きいのではないかなと感じています。

 

同僚は、1つ下の先生が一人いて、僕が2番目の若手、少し上にもう一人いて後は10歳ほど離れている先生方がほとんどです。どの先生方にも気さくに話しかけていただけますし、分からない事だらけなんでたくさん質問をさせていただくのですが、お忙しい中でも丁寧に教えていただいています。僕も、手があけば「何かお手伝いしましょうか?」とお仕事をいただいたり、世間話をしてみたりと多くのコミュニケーションを取ることができています。

 

ちなみに、大学院で同じ西川研究室だったゼミ生の研究でも、「企業で働く方の中には、働く際に必要な力として異世代・年齢が離れた方とのコミュニケーション能力を挙げる人が多い」といった結果が出ているそうです。

 

こちらのブログをお読みいただけると良いかと思います。研究の結果は近々、上教大の紀要にも掲載されると思います。

↓↓↓

 

bookmarker330.hatenablog.com

 

こういったことができているのも、教職大学院で現職の方と多くの交流をさせていただいた事、学校支援プロジェクトで職員室の雰囲気に慣れていたこと等、大学院での経験が活きていると感じています。これは、教育実習では絶対に味わう事の出来ない事だと思います。

 

教育実習との学校支援プロジェクトの違いは大きく2つあると思っています。1つ目は、教育実習は3週間毎日みっちり入るのに対し、学校支援プロジェクトでは週3程度の頻度で長期的に入るという事。2つ目は、教育実習では先生が実習生に教えるという関係性ですが、学校支援プロジェクトでは相互に教え合う、つまり大学院生と現場の先生が同じ目線で学校に入れるという事です。

 

まだ2週間ですが、教職大学院に入ってよかったとすでに実感しています。

 

もしご興味のある方は、上教大の教職大学院の僕が所属していたコースのHPアドレスを貼っておきますのでのぞいてみてください。

 

www.juen.ac.jp

 

ちなみに西川先生はもうすぐご退職されるので、ご希望される方はお急ぎください・・・。もちろん、西川先生だけでなく、本当に素晴らしい先生方ばかりです!!!

 

さて、明日からもたくさんの方の力を借りて、1週間を生き抜こう。

「めんどくさい」を引き起こさないコツー効率より継続ー

勤務が始まるまで時間があるので、たくさんの本を読んでいます。今日は『「めんどくさい」がなくなる本』を読んで感じた事を書いていきます。

 

 

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「めんどくさい」がなくなる本 鶴田豊https://www.amazon.co.jp/dp/489451656X/ref=cm_sw_r_tw_dp_H7P8NTGG8FJ1M4H7VHZD

 

この本で特に印象的だったことは2点あります。

 

1.やる気を出す事、モチベーションを上げることは短期的であり、継続が難しい

 

やる気をだす、モチベーションを上げるっていいように聞こえるし、それができるようになればいろんなことができるようになると思われるかもしれませんが、やる気を出さないといけない状況でやる気を出すというのは、どこか自分で無理をしている状態であるという事になります。やる気を出すことに1度成功したとしても、次回またやる気を出してその活動を始めないといけないため、持続的な方法とは言えません。

 

そこで必要になるのがパッション(情熱)です。簡単に言うと、「楽しいと思えるような仕組みを作る」ことです。

 

僕は今ジムに通っているのですが、ジムまで行くのにもなかなかエネルギーがいります。エネルギーがいるという事は、ジムに行くことが僕にとって楽しい活動になっていなかったことを意味しています。

 

そこで僕は、ジムで走る時間だけプライムビデオを使ってもいいという自分ルールを課しました。現在は「炎炎ノ消防隊」というアニメを見ているのですが、それも上記の自分ルールがあるためジムに行かないと見ることができません。逆に言うと、ジムに行けば見ることができるんです。

 

結果、ほぼ毎日ジム通いを継続することができています。まぁ、勤務が始まってからはわかりませんが、、、。

 

 

2.人間は考えるという行動をすればするほどめんどくさくなる

 

行動しようと思ったけどいつの間にかめんどくさくなってしまっている・・・。そんなことはありませんか?人間は、考えるという事を始めてしまうとめんどくさくなってしまいます

 

多くの人は、考えるのはいいことだとか、効率的に行動したいとか、選択肢を増やしておきたいといったような考えをされると思います。しかし、これらの思考はすべて考えるという行動を引き起こす要因になっています。すなわち「めんどくさい」を引き起こしやすい考え方だと言えます。

 

効率的に行動したい、という考え方の方も実は「めんどくさい」と感じやすくなってしまっています。効率的に行動するために、まず多くの情報を集めようとしてしまいます。それをどのように使えば効率的に動くことができるようになるのか、どうすれば最短でできるのか。そう考えているうちに「あぁ、めんどくさくなってきたからまた今度にしよう・・・」となってしまうそうです。

 

選択肢を増やしておきたいに関しては言うまでもありませんよね。ちなみに、選択肢が多ければ多いほど、何かを選択した時の満足度が低下してしまう「ジャム理論」というものがあるそうです。

 

ジャムを5種類だけ販売したお店と、ジャムを20種類販売したお店を用意し、それぞれ購入した人に向けて満足度を調べていくと、5種類だけのお店の方が満足度が高かったそうです。選択肢を増やしすぎることも、いいとは限らないんですね。

 

できるだけ考えないように行動する、という事がめんどくさいを引き起こさないコツみたいですね。人間が一番めんどくさい行動は、考えるという事です。

 

かといってなんでもかんでも考えずに行動していると、いつの間にか多くの仕事を引き受けてしまってキャパオーバーになってしまったり、いつの間にか意味のない事をしていたという事にもなりかねません。

 

この「めんどくさい」を引き起こさないコツと、エッセンシャル思考を両立することが一番効率よく行動するコツなのかもしれません。